眼内レンズについて

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眼内レンズ

眼内レンズとは

「眼内レンズ」とは、白内障の手術で取り除いた濁った水晶体の代わりに眼の中に挿入する人工のレンズのことをいいます。
「眼内レンズ」は、白内障の手術において、術後の見え方の質「Quality of Vision(QOV) 」や生活の質「 Quality of Life(QOL)」を最も左右します。

「眼内レンズ」は人工物でできたレンズです。人が生まれながら持っている水晶体と同様に透明ですので見る力(矯正視力)は若い頃のように甦ります。眼内レンズは一生もちます。すなわち、入れっぱなしで入れ替えの必要は無く、メガネやコンタクトレンズのようにお手入れも必要ありません。まさに身体の一部になるのです。

残念ながら、人工物ですので生まれついての水晶体のように、どこを見てもピントが合う調節力はありませんが、眼鏡等を使用するなどして、たいていの場合は白内障になる前の状態に近い生活ができるようになります。

さらには、現在は、乱視を治せるトーリックレンズや、ピントが遠くにも近くにも合う多焦点レンズなど多種多様な眼内レンズがあり、お一人おひとりのライフスタイルに合ったものを選択することができます。

眼内レンズとは

「眼内レンズ」は、光学部(Optics)と呼ばれるレンズの役割をする部分と、支持部(haptics)と呼ばれる眼内レンズを動かないように固定するための部分があります。光学部は直径5~7㎜程度の円形で、これを小さい創口から入れるために考えられたのが、折り畳める眼内レンズです。
折り畳むレンズ、英語でFoldable(折り畳める)IOL(眼内レンズ)と言います。

Foldable IOL は、形状記憶機能のあるアクリルまたはシリコンからできていますが、主流はアクリル製です。

折りたためることで2~3 mmの小さな創口から挿入することが可能となりました。

Foldable IOL

進化する眼内レンズ

近年になり、眼内レンズは著しく進歩し、選択肢が広がってきました。

眼内レンズは、単焦点眼内レンズとして登場し劇的に白内障手術を変えましたが、まだ保険が効きませんでした。その後1992年に公的保険でカバーされ、眼内レンズ手術が受けやすくなりました。

その後、単焦点眼内レンズは著しく進歩し、材質が良くなり丸めて小さな創口から挿入できるようになりました(Foldable IOL)。しかし、単焦点であることに変わりはありませんでした。つまり、選んだ狭い範囲でしかピントが合わないのです。遠くに合わせれば手元はぼやけて見え、逆に手元に合わせれば遠くはぼやけてみえます。老眼そのものなのです。

近年では、単に見る力(矯正視力)の改善だけでなく、自分のライフスタイルに合った、より快適な見え方へのニーズが高まり、「プレミアム眼内レンズ」と総称される高機能な眼内レンズが登場し、実際に使えるようになっています。

「多焦点眼内レンズ」は、「先進医療」または「自由診療」になります。

単焦点だから悪く多焦点だから良いというものではなく、それぞれ長所と短所があり、また患者さんの求めるものとライフスタイルは多様であり、ひとりひとりに合った眼内レンズを選ぶことが大切です。

当院では、お一人お一人のライフスタイルを伺いながら最適な眼内レンズを選ぶアドバイスを行っています。

眼内レンズの焦点

焦点の合う部分がひとつの眼内レンズを「単焦点眼内レンズ」、焦点の合う部分が複数ある眼内レンズを「多焦点眼内レンズ」と言います。
人が生まれながらに持っている水晶体は、40歳よりも若い年齢では遠くでも近くでも見たいところに焦点を合わせることができますが、同時に複数の異なった距離に焦点は合いません。
これに対して多焦点眼内レンズでは、はじめから複数の距離に焦点が合っています。
多焦点眼内レンズには、現在、焦点が2個(二焦点)のものと3個(三焦点)のものがあります。最近では広い範囲にピントが合う焦点深度拡張型眼内レンズも登場しました。それぞれ特徴があり、十分に理解して選びましょう。

お一人おひとりに合った眼内レンズを

眼内レンズの選び方を簡単にまとめると、

  • 単焦点か多焦点か?
  • 単焦点ならどこにピントを合わせるか?遠方?中間距離?近方?
  • 多焦点なら、どのタイプの多焦点レンズを選ぶか?

となります。

そして、ご自分の生活で頻繁に行っている大切な趣味や行いが、どこにピントが合うと快適なのかをイメージして、ご自分のライフスタイルに合った眼内レンズを選ぶのがよいでしょう。

ピントの合う位置に適した趣味や日常の行い

  • 遠远

3m以上例)運転、テレビ・映画鑑賞、スポーツ、散歩

  • 中間

50cm ~ 1m例)パソコン、食事、料理、お化粧、談笑、掲示板、カーナビ、ジム、美術館、楽器演奏

  • 近方

30cm ~ 40m例)読書、スマホ、書き物、お裁縫・編み物

  • 遠远
  • 中間

例)運転+カーナビ、買い物、駅、旅行・観光テニス、ゲートボール、孫の世話、カラオケ

  • 遠远
  • 近方

例)風景写真撮影、風景画、授業、カルチャースクール、卓球

  • 中間
  • 近方

例)書類を見ながらのPC作業、向かい合っての食事、書類を見ながらの対面作業

  • 遠远
  • 中間
  • 近方

例)ゴルフ、空港、披露宴などの宴会・会食、役所の手続き、銀行

あなたのライフスタイルは?

ピントの合う位置に適した趣味や日常の行いを理解いただいたら、次のようなご自分のライフスタイルを振り返っていただいて、自分に合った眼内レンズを見つけてください。

  • 年齢
  • 主な行動範囲は?
  • 仕事はなにか?
  • 車の運転をするかどうか?自転車、バイクは?特に、夜間に運転するか?
  • スポーツをするかどうか?
  • 趣味はなにか?(絵を描く、カメラ、生け花、カラオケ、編み物など)
  • パソコンは使うか?
  • 旅行が好きかどうか?

しかし、実際に体験してみないとなかなかわかりません。

ここで他で触れられていない生活の中でのvisionを付け加えておきます。人は、中間距離と遠方は交互に同時に見ています。料理然り、お掃除然り、ゴルフ・テニスなどのスポーツ然りです。この2つをメガネでカバーすることは難しいのです。

もっと具体的にイメージして眼内レンズ選択を行うことが大切です。

拙書「自分だけの オーダーメイド白内障手術」に具体的な体験を示していますので参考にしてください。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズとは(保険適用)

「単焦点眼内レンズ」は、白内障手術において、保険適用となる、最も一般的な眼内レンズです。

単焦点レンズを用いた白内障手術は国民健康保険によりカバーされます。手術にかかる費用は国民健康保険の負担割合に応じた自己負担で手術が受けられるという経済的なメリットがあります。

単焦点眼内レンズ
乱視矯正眼内レンズ(トーリックレンズ)とは

乱視矯正眼内レンズ(トーリックレンズ)は、乱視を矯正できる眼内レンズです。
通常の単焦点眼内レンズと同じく、保険適用で手術が受けられるようになっています。

単焦点眼内レンズではメガネを併用することを前提とします

「単焦点眼内レンズ」では、メガネを併用することを前提とします。

焦点の合う位置を遠くに合わせた場合は、メガネなしで遠くがはっきり見えます。そのため、手元をみるとき(例えば本などを読むとき)は、いわゆる老眼用のメガネを必要とします。

逆に、ピントの合う位置を近くへ合わせた場合は、メガネなしで近くがはっきり見えますが、遠くはぼやけて見えます。つまり中くらいの近視になったことを意味します。そのため、遠くを見るとき(例えばちょっと離れてテレビを見るとき)は、近視用のメガネを必要とします。

単焦点 近くにビントを合わせた場合、遠くがばやける
単焦点 遠くにビントを合わせた場合、近くがばやける

デスクでのお仕事が多い方
読書の多い方
細かで繊細な作業の多い方

車の運転の多い方
アウトドアの多い方
ゴルフなどの多い方

さらには、単焦点眼内レンズのピントを中間距離に合わせる方法もあります。

中間距離は50 cm~1 mの距離です。お料理、PC作業、人との会話、掲示を見るときなど中間距離の作業は意外と多いのです。中間距離に合わせておくとお年寄りが足元などがよく見え安全に行動できる利点があります。ただし、中間距離に合わせると、遠くと手元はぼやけて見えますので、遠用メガネと近用メガネの両方を持つか、遠近両用眼鏡を持つ必要があります。

単焦点眼内レンズではメガネを併用することを前提とします

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